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中公文庫『二人の親を見送って』。↓

http://www.chuko.co.jp/bunko/2019/03/206706.html

二親ともいなくなった後の心持ちは、一人だけのときとは、やはり違いました。

母親を亡くしたときは、

「がっくりしている場合じゃない、もうひとり残っている!」

と妙に気を張っていましたが、

父親の介護が終わり、無事に看取りもすませると、

その後に来るのはこういう心持ちだったのか、と。

肩の荷を下ろしたような安堵感、力が抜けてしまったような虚脱感、名状しがたい頼りなさ。

親なき人生を歩みはじめるのは、未知の体験ですし、

年齢的に自分の老いも感じはじめる頃ですし。

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http://www.chuko.co.jp/bunko/2019/03/206706.html

ぜひお読み下さい。