金沢で「いのちと食」をテーマに講演をしました。 「食事の教室 くでん」のオープニングイベントです。
「食事の教室 くでん」は金沢の「がんとむきあう会」の活動の中から生まれました。 教室を主宰するのは、崎川万樹子さん、櫻井千佳さん。薬剤師、フードスペシャリスト、管理栄養士などの資格を持ち、そして何より料理が大好きなお二人が、命をつなぐ食を「口伝え」したいと作った場です。
建物は築90年の町家。かまどを思わせるのれんが出ています。
1階を改装したオープンキッチン。
広々として、楽しそう。
前日の夜は打ち合わせを兼ねて、ここで皆さんと食事会。メニューは、牡蠣づくしです。
玄関脇の車庫らしきスペースが、牡蠣小屋に変身していました。赤々とした炭火の上に、能登の牡蠣を並べて。
人生初の焼き牡蠣は、旨ーい! 殻をどんどんボウルにあけていったので、正確な数はわかりませんが、どう少なくみつもっても私は、10個は食べていたと思います。
牡蠣フライは人生初……ではないけれど、人生史上最高の美味しさ。
「1個食べたら、5倍のキャベツを食べること」と崎川ママ。「はーい」とみんな、よい返事。
牡蠣ごはんも人生初。この前、読売新聞の「季節のことば検定」に牡蠣めしのことを書きましたが、あのときは自分の口には入らなかったのでした。美味!
牡蠣と豆腐の団子鍋。これは発明大賞もの。能登の海藻「つるも」とクレソンをたっぷり入れます。
鍋が空になった後も名残惜しく、クレソンを生でかじる私。うさぎか?!
当日のお昼もまた、打ち合わせを兼ねてみなで食事。この日は2階でいただきました。
「くでん」の2階は、金沢らしい群青の間です。旅館でなくてふつうの家で、こんな壁があるなんて。
お昼はちまき。皮ごと食べてはいけません!
お隣でちまきを手に幸せそうにしていらっしゃるのは、「がんとむきあう会」代表の西村元一さん。金沢赤十字病院の副院長で外科の先生です。
「ん、この構図、見たことある」と私のブログの前からの読者のかたは、思われるかもしれません。
そうです、一昨年の夏、とってもよく似たポーズで写真を撮りました。
こーんなシーンもありましたね。
一昨年の夏は「いのちと空間」のテーマでお話ししました。そのときと同じ皆さんです。
「がんとむきあう会」は、ひとつの目標を持っています。 「がんを患っても、その人らしく生きることができる場と、がんに関わるすべての人たちの出会いの場を、街中で実現する」こと。
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イギリスの「マギーズセンター」がモデルです。
この「くでん」も、金沢らしいマギーの姿を探る大きな一歩となる でしょう。
私もずっと応援していきます。